きっといつまでも仮

まとめておきたいことが140字を超える時にだけお世話になりますね

ドルステ第2〜4弾時系列まとめ

ほぼ自分用メモみたいなものですが、ぷれごからあんぷらまでの時系列まとめみたいなものを。

間違ってたり抜けてたりしてるかもしれないのでご注意ください。そして教えてくださるとうれしいです…!

 

 

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🎀→プレゼント◆5 本公演

🌙→side三日月 本公演

👽→CHaCK-UP 本公演

💎→アンプラネット 本公演

 

見にくい…。

ほんとうは、アマミヤキミナリとユーリさんが出会った頃の三日月との前後関係をわかりやすくしたくて作ったんですけれど、ならもう全部まとめよう!とおもって。

 

1月にあんぷらの公演があるのでまた更新するかもしれません。

あんぷら、たのしみですね。たのしみ…。

わたしは新参者なのでミュージカライブではじめて祐さまにお会いしたのですが、それでも目頭が熱くなってたいへんだったので、あの日からずっと待ってた赤アムールの方々はたまらないだろうなあとおもいます。お隣の赤アムールのお姉さんは泣いてた。

1月、祐さまにつづいて要さまにもお会いできることがほんとにほんとうに嬉しいです。もちろんアンプラネットにも!!!!!!!

あこがれと輝きをみせてくれるこのコンテンツがいつまでも続きますように。

蛮幽鬼について、名前とのことと英雄のこと

蛮幽鬼をご覧になってくださったみなさまこんにちは!!!!!!あれから4ヶ月ほど経ちましたがいかがお過ごしでしょうか!!!!!!!!!

今回は考察というほどのものではないですけれど、蛮幽鬼の放送が終わったあとに書こうとおもっていたことを書きます。ほんとうは上げるつもりはなくて、この前の蛮幽鬼の放送が終わったあとにすぐ書いてそのまま下書きに眠ってたんですけど、いっかなって感じでちょっと修正して上げました。文字数が果てしなく多いです。というか、あまりにも文字の羅列だったので上げる気がおきなくて(すみません)やっぱりブログ向いてないなあとおもいました。

今回は容赦なくネタバレを含むとおもいますのでまだ観てないよ!という方はご注意くださいね。



名前とは

なんなんでしょうね。蛮幽鬼って、人間のどうしようもない部分をふんだんに描いていて、そういうことを伝えたい作品なのかなと個人的におもうのですけれど、裏テーマはこれなんじゃないかなって思います。名前ってなんなの?

名前って、生まれた時につけられるものですよね。この子はどんな子に育って欲しい、この子の未来が明るいものであって欲しい、そんなおもいを込めて親が一生懸命に悩んで悩んで、悩んだ末につけるもの。そして、まだ小さな我が子に呼びかけながらミルクをあげたり、はいはいできるようになれば名前を呼んでこっちおいでってしたり。むずかしいな!!!!伝わるかな!!!!!つまり、名前は親の愛情のプレゼントなのでは?とおもうわけです。ついったでも言ったけど「名前を授かること=愛情を受けること」なんです(たぶん)。まあこれはあくまでも蛮幽鬼の中での解釈ですけれど。そして、そうやって親に名前を呼ばれながら成長する度に、知らず知らず自分の名前は〇〇なんだと自覚していく。名前ってそういうものじゃん?(たぶん)

この時点でなんとなくお察しかもしれませんが、じゃあサジは?というはなしになります。彼は1度も自分の名前を名乗りませんでした。土門が名前を聞いた時に、彼は厳しい顔をするんです。いつもへらへらしてるから、あっ地雷なのかな?って感じます。そして彼は手の中にある匙を見せて「サジとでも呼んでもらおうか」と言うのです。サジがなぜサジなのか「今日まで君(土門)はこの匙で土を掘って道を作った。だがこれからは、ぼくが君の道をつくる」だからなんですけれど、ほんとに、これだけ、なんです。これだけ。びっくりするくらいこれだけ。たったこれだけの理由で自分はサジだと名乗ったんですあの人は……。土門がバケツを使っていたら彼はバケツになっていたし、スコップを使っていたらスコップになったわけです。呼び名なんてどうだってよかったのかもしれないけれど、なにかほかになにもないんですかね、ほんとうに空っぽなんですね、サジと名乗る男というのは。彼はただの「土門の道を切り開くための匙」でしかないんですよ。

ここで少し刀衣のおはなしをします。刀衣は、狼蘭族であるにも関わらず、なんだか鳳来に馴染んだ名前をもっています。彼は狼蘭族でありながら鳳来国に流れ着き、その際美古都さまに命を救ってもらったと言っていました。そして美古都さまに忠誠を誓って、美古都さまのために戦う。それってかなりのことじゃない…?っておもいます。自分の人生をこの人のために捧げるだなんて、たとえ相手が命の恩人であろうと並大抵の覚悟ではないのでは。推測ですけれど、狼蘭族にとって基本的に人間としての尊厳とかないんだろうなあ。サジが「土門の道を切り開くための匙」でしかないように、彼らは常に人をころすための道具なんです。たぶん。劇中でサジが「自分の意思を持った殺し屋は早死するよ?」って言っていたように、狼蘭族とは常に依頼主に従う人殺しの道具であるべきという、根強いなにかがあるように見えたので。刀衣だって同じだったはず。むかしは。だから彼は鳳来に来て初めて美古都さまに愛情をもらったんだとおもいます。刀衣が刀衣という鳳来に馴染んだ名前を持っているのも、おそらく、美古都さまに付けてもらったのではないのかな。刀衣、刀衣って、あのきれいな声でたくさん呼んでもらったのかな。それは守りたくもなるよね。刀衣の「誰かを守って死んでいける気持ちよさ、君には一生わからないだろうな」という最期のことばに、サジは「わかりたくもない!」と返します。ここだけサジの口調が明らかに変わるんですよ…怒ってるのか、嘆きなのか、どうなんでしょう。これが同じ狼蘭族である刀衣とサジの決定的な差。というかサジ、たぶんほんとは刀衣が羨ましかったのかもしれない。っていうこれは完全な憶測ですが。

サジは劇中1度も他人の名前を呼びません。たったの1度も。不自然なくらい「きみ」「彼」「あの男」しか言わない。これは土門にも指摘されてました。おまえは1度も俺の名前もましてや自分の名前すら呼んだことがないなって。しかたないよね、だって、もらったことがないんだもの。しつこいようですけど「名前を授かること=愛情を受けること」なんです(たぶん)。彼は生まれてから1度も名前で呼ばれたことがない、というより、やっぱり生まれた時から名前なんて付けられてなかった気がします。だから人に名前を呼んでもらうことがなく、それは愛情を受けずに育ってきたということで、サジは1度も愛情なんてそんなものもらったことがなかった。もらったことがないものは、あげられませんから。そういうことなんだろうなあ、きっとね。きっつ。

土門に、次に会うときは本当の名前を教えてくれと言われた時にサジは、本当の名前なんてないよ、と返します。ずっと誰にも呼ばれず、自分を自分として認識出来ない空っぽだった彼のことばです。くるしい。でも「君にはあるのかい?」というサジの切り返しに、土門はちらっと美古都さまを見て「それもそうだな」とこぼしていました。土門はというと、サジとは違って、伊達土門という名前があります。でも、伊達土門というのは、国のために留学までして学問に徹していた彼であり、美古都さまが愛した彼であり、美古都さまを愛した彼のことです。果拿の国での事件によって土門は復讐の鬼となりました。浮名と空麿への復讐と、腐ってしまった鳳来国への復讐。その時から彼はもうすでに伊達土門ではなく、謀反人の飛頭蛮だったのです。美古都さまが土門を前にして「私の愛した彼はもう死んでいた」みたいに言っていたのも、きっとこういうこと。土門は自ら伊達土門という、愛情の証拠である名前を捨てたんです。もう捨てざるを得ないところまできてしまった、の方が正しいのかな。あまりにもむなしいね。なんなんだ蛮幽鬼

 

 

蛮幽鬼の中の英雄とは

蛮幽鬼のテーマからは少しだけ離れますがちょっとだけ書きたいことがあって。ここからは、わたしが鳳来国の国民のつもりで書きます。

単純に、国民からしてみたら惜春さまが大王になってくれたら嬉しいなあ。彼は自分のやりたいまつりごとのために息子の調部の暗殺を依頼した張本人であり、娘の美古都さままでもまつりごとの道具として扱っていたりと、人間としても父親としてもわりとさいあくです。前回のログで「優しいお父さま」って書きましたが実はあれだけは(浮名のところもですけど)真っ赤なうそです!!!!!!!!!!すみません。惜春さまのネタバレだけはしたくなかったので。あの人は、優しいお父さまを演じてただけ。でも、正直国民はそんなこと知りません。国のトップのいざこざなんてこっちに不利益がない限り国民からしたらどーーーーーーーーうだっていいもんそんなことより平和に生活を送れるようにしてほしいっすね〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!が本音。

惜春さまは頭のいいお方です。武力ではなく、はかりごとだけで自分の思うように国を動かす力をもっています。それって国民的には最高じゃん?「はかりごとなら最小限の犠牲でおさまる」ってまさに彼が言ってたその通りで、その中にたまたま息子と娘がはいっていただけ。ほんっっっとにさいあくな男ですが、でも国民はそんなこと知らないもの。先の大王も仰ってました「世間は人を見る目がないんだね」と。大王は惜春さまとは真逆の、人にお優しい方でしたが、しかしそれが仇となって国をいい方向に向かわせることができなかった。それは国民にとってのたった一つの事実です。大王があんなにもお優しい方であったことなんてこれっぽっちも考えず、あの人はなんにもできなかった!無能だ!だなんて好き勝手言うのが世間でしょ?それに反して、まつりごとのために我が子をころすことも厭わない非情な惜春さまは、頭が切れて、武力よりもはかりごとで国を動かすというだけで英雄なんですよ。そう、世間は人を見る目がないんです。そういうものなんです。それが世間なんですよ〜〜〜〜〜〜りふじん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

まあ惜春さまはころされてしまったので、彼が国のトップとなる日は来ませんでしたけれどね(無慈悲)。

 

余談ですけど、主人公の土門は、中途半端に残ってしまっていた良心のせいで英雄になれなかったざんねんなおひとです。いや別に彼は英雄になりたかったわけではないけど。道活の最期のシーン、道活は土門の復讐のせいで目の前で息子の浮名を亡くしました。親としてはどれほどつらいことなのか想像もつかないくらい、かなしくて許せないことだとおもいます。道活のかっこいいところは「俺を殺すか?お前は俺が浮名の父親だってだけで俺を殺すのか?それがお前の復讐か?だったら殺せ」って言えちゃうところ。そして僅かに残ってる良心に引っ張られて道活を逃がそうとする土門に「俺も必ず復讐するぞ。生きてお前に煮え湯を飲ませてやる。それが嫌ならここで殺せ。できねえか?」って言えちゃうんですよね、か、かっこいい〜〜〜!!!!!人間の本質を理解していながらそれに抗わないってかんじがめちゃくちゃすき……。土門はここで道活をころしておかないといけなかったんですけれど、やっぱりそれができないんですよね。道活は必ず復讐しに来るって言っています。もしかしたら、もしかしたら大きな戦になるかもしれない。その可能性もぜろではない。そうなったらまた無益な血が流れることになるわけです。良心を捨てて非情ならなければ救えない命ってあるわけで。復讐したいって気持ちは土門が一番よくわかっているはずですから、だからこそやっぱり彼が道活をころさなければならなかったのでは?とおもいます。結局のところ、ここではまだ彼は罪を背負う覚悟ができてなかったんです。それは軽い気持ちで土門を陥れた浮名や空麿とまったくおなじじゃん????????などとおもっちゃいますね〜〜〜〜〜〜。土門嫌いじゃないですよそういうところ。むしろすき。

まあどちらにせよ、そんな野望を叶える間もなく道活もころされてしまうんですけれどね(無慈悲)。我が子を亡くした親の復讐によって。愛が生まれた同じ場所でにくしみだけが育っていく…。

 

鳳来国の大王がころされてからは、美古都さまが大王の座について国を動かさなければならなくなりました。でも、サジや土門たちが起こした一連の事件から、惜春さま、道活、浮名、空麿といった大臣たちが次々と亡くなり、傍目に見ても、こ、この国やばくない…???????という状況に陥ります。蛮幽鬼ではここまでしか物語が描かれていませんが、残された美古都さまがこからどんなまつりごとをして、どんな国をつくっていくのか。正直、やっぱりわたしは惜春さまのやり方こそ国民的には安心できるとおもうのですけれど、でも、でも、でもやっぱり、惜春さまとは違うやり方で国がよくなるならその方が断然いいはずです。たんぜんいいよね??????そのはず。刀衣を見ていればわかる、美古都さまは父上と違って情を大切にするお方であると。それこそ先の大王のように。先の大王にできなかったことを美古都さまが成し遂げれば、それはもう、すごいよ。すごいことです。理想じゃん。美古都さまにはつよく生きてほしい。がんばってほしい…。

 

すごく長々と書きましたが、ほんとはもっと色んなこと書けるんです…書かないけど…文字数がやばいので……。

これが全てではないし、ひとによってそれぞれの解釈があればいいとおもいます。蛮幽鬼は色んなことを考えさせられるのですきだなあと改めて感じました。ほんとうにだいすきです。出会えてよかったなっておもいます。

ゲキ×シネ『蛮幽鬼』を観て欲しい

2017年6月30日に、映画・チャンネルNECO放送にて蛮幽鬼が放送されるらしい。

映画チャンネルNECO

 

やったー!嬉しい!すごくおもしろいのですよ蛮幽鬼。なのでおすすめさせていただきたい。めちゃくちゃに観てほしいです………みて………………。

映画『ゲキ×シネ 蛮幽鬼』予告編 - YouTube

予告編です。ちょうかっこいい。音楽聴くとぶわっとくる。

ゲキ×シネって予告編がどれもすごくいいんですよね…観はじめると止まらなくなっちゃう。特に『髑髏城の七人』は予告編を観るだけでわくわくして、かっこよくて、だいすき。小池さん美人すぎるよ〜〜〜

今さらとっても書きづらいのですが、わたしは劇団☆新感線さんの作品もゲキ×シネ作品も全て観たわけではありません。しかも観た作品は全て映像。あの、あの、だから、このログを書くこともおこがましいのですけれど、これで少しでも蛮幽鬼に興味を持ってくれた人がいたら嬉しいな〜〜〜〜〜という気持ちのまま個人的な主観も交えて書きます。茶の間のくせにというもうしわけないきもちはある。すみません。でも書きます。書きたくなっちゃったから。もうしわけねえ。核心に触れない程度のゆるーいネタバレはあります。

 

そもそもゲキ×シネとはなんなんだ?????ってところですよね。ゲキ×シネとは、演劇×映像のことです。そのままその通り、劇場でやった公演を映画としても観ることができるよといった画期的なジャンル。舞台であり、映画。こんなこと言うとめっちゃ怒られそうだけど、想像以上に、映画です。カ…カメラワーク!!!!!!ってなります。舞台上でやっているものを収録してるなんて忘れてしまうほどに。はじめての人はびっくりするとおもいます。まず舞台装置の規模のでかさと、劇団☆新感線さんの力が相まって迫力が…すごい。はじめてみたときはぞっとしました。なんなんだこれは…と、体はスクリーンの前にあるのに五感はあの演舞場にいました。かんぜんに。しはいされていた。このゲキ×シネというものは、生のお芝居の良さと映画としての良さを二段階で楽しめるという優れたコンテンツなのです。ほんとうに、すっごく、たのしいんだ、ゲキ×シネ。

というかあんなにしっかりした舞台装置を作っておいて次から次へと場転ができる作品自体多くないのでは…?他のゲキ×シネ作品を観た時は大量の水を使って滝〜!ってしてたりとか…装置以外のところでも、矢が飛んできて人に刺さったり、いきおいよく血飛沫があがったりとか。わたしは舞台に関しては演劇部程度の知識しかありませんが、それにしたってすごいとおもう。どうなっているんだかいまだによくわからない。あまりにも、あまりにもすごい。血飛沫て。

 

では蛮幽鬼のはなしをします。脚本は中島かずき先生。最初は仮面ライダーフォーゼを書かれていた方だなあという印象しかなかった。蛮幽鬼を観てガラッと印象が変わりましたけどね!中島せんせいこわいです。当たり前ですけれど、予告編を観ても分かるようにテイストはまったくフォーゼではありません。友情?そんなものは…あってないようなもの、なんてね。もしかしたらあったのかもしれない。なかったのかもしれない。観る人によって、それぞれ見つけられたり見つけられなかったり、するかもしれない。宇宙はキません。

簡単に説明いたしますと、これは復讐劇です。舞台は鳳来国という、遠い日本のようでどこか違う、架空の国。物語はお隣の果拿の国から始まります。とある事件で無実の罪を着せられた主人公・伊達土門が、獄中で出会ったサジと名乗る男の力を借りて復讐を果たしていく…という。そんなおはなし。正直めっちゃ泣く。どうして…ってそんな気持ちでいっぱいになります。とりあえずみよう。それしか言えない。

それから、なんといっても殺陣。殺陣がすごい。息を呑むとはこのことだなあと、ほんとに観ていて気持ちいいくらい綺麗です。がんがんと剣を振るうのではなくさらさらと流れるように、まるで舞い踊るかのように剣を滑らせる早乙女太一の美しさ。芸術品かな?うっかり落ちかけました。この当時まだ10代だったなんて信じないからな早乙女太一!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(中学生のころの)体育の成績が2だったことに定評のある推しとの殺陣シーンをありがとうございました。推し推しでさいこうに素敵でした。いつもです。

 

それではキャラクター紹介。しつこいようですが、核心に触れない程度のゆるいネタバレを含みますのでご注意くださいね!主観も少し。

 

伊達土門/飛頭蛮(演:上川隆也)

だてのどもん。もしくは、ひとうばんさま。今作の主人公です。かなしいおひと。どちらかというと、土門と、呼んであげてほしい。

彼は、果拿の国に留学している最中に、親友である京兼調部が何者かによって殺されるという事件に居合わせてしまいます。もちろん土門はなにもしていません。しかしその罪を着せられて監獄島に幽閉されてしまうんですね。これが物語のはじまり。持ち前の頭の良さから果拿の国では有望視され、母国である鳳来には婚約者がいました。そんなおひとが突然未来をうばわれたのだから序盤からなんなんだってくらいしんどい。土門がなにをしたっていうんだ。なにもしてないんだよ。くそう。そして土門は、自分を嘘の証言で陥れた音津空麿と稀浮名、そして、親友を殺した何者かへの復讐を誓います。

幽閉されて10年、ぞろぞろとのびた髪は白に染まっていました。まるで人が変わったかのように。…つらい。土門はこの10年間ずっと、どこからか聞こえる声に導かれ、匙で穴を掘り続けていました。看守の目を盗みながら。そしてついに出会った声の主は「サジと呼んでくれ」と言ったので、土門は彼をサジと呼ぶことにし、行動を共にします。

ペナン、ガラン、ロクロクといった仲間も加わり、なんとか鳳来国に戻ってきた土門は復讐を果たすための計画をちゃくちゃくと進めていくのですが、かつての婚約者だった美古都と再会したり、国の裏で密かに動いている権力者たちの陰謀に巻き込まれたりと、色んなことがおこりすぎて、すこしずつ、すこしずつ、なにかが狂っていきます。土門ってすごく頭が切れる人なんですけれど、ときどき、なんでそんな風にしか考えられないの…?と、おもうことがあります。そうさせられていたのかもしれない。それと、なんでも自分にとって害悪になることしか考えないようにしていたのかな、と。自分に害をなすものがいなくなってしまったら、復讐ができなくなってしまうのだから。ほんとに、どうしようもなく、かなしいおひと。土門の望む結末ってなんだろう。

彼が持つ飛頭蛮という名がなにを意味するのかは、やっぱり観て、しってほしい。

 

サジと名乗る男(演:堺雅人)

劇中の登場人物やファンからはそのままサジと呼ばれています。みんな大好きサジたん。キャストロールの一番下に名前がある彼は、土門と並んで主役といっても差し支えないくらい重要なお役柄なのです。

で、どんな人なの?というと、このサジと名乗る男というのは、にこにこしながら人をころす暗殺者なんですね。剣でも槍でも、指でも、はたまた匙でも。この世にあるもの全てが彼の武器になってしまう。彼を監獄島に幽閉するために1000人の捕手が犠牲になったらしい。まじかよ。実は彼、狼蘭族というころしを生業としている一族のうまれなんだとか。こどもの頃から人をころす技術を教えられ一流の暗殺者として育てられる。聞いていると、なんだか色んな掟があったり、他の中島せんせいの作品にも狼蘭族が出てきたりと、知れば知るほど深みにハマっていく狼蘭。そんな狼蘭族である彼は、監獄島で出会った土門にこう言います。「今日まで君はこの匙で土を掘って道を作った。だがこれからは、ぼくが君の道をつくる」だから自分をサジと呼べと。そういうことだそうです。

狼蘭の掟にしたがって、族長含め一族を皆殺しにしちゃったため「狼蘭の悪魔」なんて呼び名がついて世界中の狼蘭族から恨まれてるのだとか。あまりにもにこにこしながら人をころすので「頼むから殺す時くらい厳しい顔してくれ」とよく言われるらしい。土門にも「そんな爽やかな笑顔の殺し屋見たことがない」と言われるほど。でも、できないんですよね。厳しい顔して人をころすなんてできない。ずっとこうして生きてきたから。そういうセリフもどこかにあります。できないんだもんね、しかたないよね。あの笑顔の裏にどこかせつないような、そんなようなものを抱えていそうな、そうでもないような、それがサジ。わたしの推しです。長髪のさかいさんめっちゃかわいい。推しが「ころすよ?(笑顔)」なんて言う役を演じているというしあわせ。

 

京兼美古都(演:稲森いずみ)

きょうがねみこと。果拿の国で殺された京兼調部の妹であり、土門の婚約者…だったおかたです。とってもきれい。

果拿の国に留学していた土門とお兄様が5年ぶりに帰ってくる…!わくわくしながら港で彼らを待っていた美古都に知らされるのは「土門が調部を殺した」という事実。…心中お察しします。こんなことってないよ。彼女が血のにじむ思いをしながら成長していく様子がすごく、すごく、ぎゅってなります。心をころして、自分の為せることをやろうと、国のためにと必死に戦う姿はとってもかっこいい。ただの護られるだけのヒロインではありません。

蛮幽鬼の挿入歌である『一滴の愛』は、美古都さま目線で書かれた歌詞だそうです。これがほんとに、ほんとに、ほんとうにくるしい。「どうして人は争い悲劇を繰り返すのでしょう 愛が生まれた同じ場所で憎しみだけを育てて」だとかなんかも〜もおお〜〜〜〜ってかんじじゃん…「あなたが私が恨む前にせめて涙一滴の愛に濡れてください」と歌った後に、劇中には流れない続きの歌詞があるんですけど、「まだ信実だから」って。こころがいたい。まだ…。まだ、しんじつ、なんですよ。エンドロールでフルが聞けたかな?たしか。ぜひ歌詞をきいてほしい。

 

方白/刀衣(演:早乙女太一)

かたしろ、といえば、芸の上達を願い踊りの神に願掛けてその舌を切り言葉を絶ったとのことで有名な踊女。その正体は、美古都さまに忠誠を誓う、とうい、という美青年。美古都さまに負けないくらいお美しいです。

実は彼も、サジと同じく狼蘭族のひとり。鳳来国に流れ着き、美古都さまに命を救っていただいてから彼女を護ることを使命として生きている、そんなかっこいいおひとです。鳳来という彼にとってはまったく縁もゆかりも無い異国で美古都さまと出会い、サジとは違った生き方を見つけた狼蘭族。護りたいものと出会ってしまった狼蘭族というのは、しあわせなのか、ふしあわせなのか、どうなのでしょうね。なにはともあれ、刀衣とサジの最後のシーンをみてほしいです。刀衣の言葉はかなり、クるので。

 

音津空麿(演:粟根まこと)

おとつのからまろ。空麿も果拿の国に留学していたひとりであり、調部がころされた時に「土門が調部を殺したところをはっきりと見た」と、浮名と嘘をついたのもこの人。土門を陥れて手に入れた地位は学問頭?というのかな?

小悪党感が否めない。でもやっぱり、だれだって空麿のようなところってあるよね、とおもうと、彼もすごーーーく人間だったなあなんて。空麿の父上とともに注目しておいてほしい人物です。これが人間だ。

 

稀浮名(演:山内圭哉)

キャーうきなさま〜!!!!!!!!!!!!すきです。同じく土門と果拿の国に留学していたひとり。空麿と共に土門を陥れた張本人。鳳来国に帰国してからは右大臣の地位について政権に関わっていました。

酷いことしてるけどふしぎと憎めないコーメーセーダイなる右☆大臣さまです。その凄まじき殺気はあのサジでさえも思わずうちかかってしまうほど。浮名も空麿もそうですが、悪党になりきれない、なる覚悟もない、そんなかんじかなっておもいます。そういうところが味があってすき。というかこの人はまだどこかに良心が残っていそうな気さえする。きのせいか。

 

稀道活(演:橋本じゅん)

大連、きのどうかつさま。浮名のお父様。「大王の次に偉い」が地雷なのでそっとしておいてあげてください。

いかにも悪役!みたいなものすごいメイクをしておられますし、まあぶっちゃけあくどいんですけど、うーん、なんと言ったらいいのか、とても人間です。血のかよった、とっても人間。とりあえずこのおかたの最後のシーンに刮目しておいてください。あそこのセリフがだいすき…。この世から争いがなくならないのってこういうことなんですよね、きっと。きっとどこかで誰かが悪役にならないといけないのかもしれない。ほんとうの英雄には、良心なんて必要ないのかもしれない。そんなふうにおもいました。ポエム。

 

ペナン(演:高田聖子)

名前から分かるように、鳳来国とは違う、異国人なんですけれど、ペナンもまた、とても重要な役どころで、とあるきっかけとなったおひと。なにとは書きませんけれど。ずっと土門のそばにいてくれている支えのようなおひとです。

 

遊日蔵人(演:山本亨)

あすかのくらんどさま。かつて土門と友人だったおひとです。武士頭?という役職なのかな?個人的にめちゃめちゃ好きなので、いつも贔屓してしまう。

きっといちばんに気がついた人。なにとは書きませんけれど。蔵人はどこかでずっと土門を信じていたのかもしれない、とか。人間くさくてすき。すっごくいい人です。この人のことを考えると、どうして…って気持ちがつよくなる。すぐそこに死んだと思っていた友人がいるのに、もう元の関係には戻れないってしんそこつらいですよね。わたしは耐えられないとおもう。

 

京兼惜春(演:千葉哲也)

きょうがねせきしゅん。調部と美古都さまのお父様です。鳳来国の左大臣

このおかたはほんとにすごい。きっと歴史上に名を残す偉人というのは、惜春さまのような人が多いのでは…?などと勝手におもっちゃいますね。こういう人が民を救う英雄と崇められるのではないかなあ。ほんとにすごいひとなんですよ。説明が難しいですが、ええっと、やさしいおとうさま…なんですけど、大王とはまったく真逆のような、そんなような。賢くて、国の将来を託せるなと思えるくらいすごいおひとです。後半に、惜春さまとサジとの対話シーンがあるのですが、あそこ、やばい、あそこ、やばいです。アクションもなにもない、対話するだけのシーンですよ。あそこ、やばいですから。みてください。クライマックスの次に好きなところです。

 

鳳来国の大王(演:右近健一)

そのままです。おおきみ。名前は出てこなかったので大王と呼びます。個人的にめちゃめちゃ好きなのでry

最初に登場してきた時はなんやこいつ…と思いましたが、彼の発する言葉ひとつひとつから思いやりが伝わる、とてもお優しい大王です。「人には立場というものがあるのだから、偉い人は偉いと言っておかないと、逆に相手に迷惑がかかってしまうよ」と、そんなことを言っちゃうお優しい大王。顔を覚えるのがお得意で、一度見ただけのサジのことまでしっかりと覚えておられるどころか、彼が抱えているものまでなんとなく察しちゃったみたいな、そんなこと仰られておりました。すごい。人のことをしっかり見て、他人の気持ちをよく考えることができるお優しい大王。やさしすぎるからこそ、なにもできなかった無能な大王。きっとこのお方は、国の頂点に立つ立場でなかったら、なにかをなせた人なのかもしれないなあ。などと。

 

 

その他にも魅力的なキャラクターがいるのですけれど、書き出したらもう止まらないくらい魅力的なんですけれど、とりあえずこの人たちは抑えてもらいたいな〜という上記の方を書きました。

おはなし自体はかなしくて、むなしくて、どうしようもないくらい苦しいのですが、キャラクターひとりひとりが歯車となっている素晴らしい作品です。人間はどうして争いをやめられないのかだとか、守られるべき人間の尊厳だとか、名前というものにどんな意味があるのだろうとか、いい意味で色々なことがもやもやと残ります。そんなこんなもありつつ、しかしところどころつい笑っちゃうようなシーンもあっておもしろい、けど、他のゲキ×シネ作品に比べると抑え目…なの…?あ、でも唐突にコール&レスポンスのコーナーが始まったりします。あれはふふってなった。なんぼの?????もんじゃーい!!!!!!!!!!

 

今回の放送だけではなく、過去のゲキ×シネ作品はちょくちょく映画館で上映されます。

ゲキ×シネ - 「演劇×映像」の新感覚エンターテインメント

蛮幽鬼は6月23日に兵庫県のMOVIXあまがさき、それから7月には北海道の札幌シネマフロンティア、愛知県のミッドランドスクエアシネマ、兵庫県の神戸国際松竹、8月には東京都の立川シネマシティにて上映があるそうなので、大スクリーンでその迫力を感じたい方はぜひぜひ!

 

円盤もございます!

『蛮幽鬼』DVD/イーオシバイドットコム【演劇DVD専門サイト】

こちらは本編と7分の特典映像つきのDVDですが、スペシャルエディションでは合計128分の特典映像が収録されております。スペシャルエディションめっちゃいいですよ…めちゃくちゃにいいです。劇団☆新感線初心者であるわたしでも、こういう雰囲気の劇団なんだなとなんとなくわかる。築地巡りとかさいこうに笑いましたし、キャストインタビューもあって少しだけ稽古の様子を見ることができます。裏話もありますよ。なにより、なにより、フルカーテンコールですね。フルカーテンコール、さいこうに感動します。スタンディングオベーション。これを観るための8743円(税込)!!!!!!!!!!!

 

ものすごい長くなりましたね、いったい誰が読むんだろう。書きたいことがありすぎて、これでも一生懸命削ったんですけどね!!!!!!さあみんな、蛮幽鬼をみよう。

アマミヤキミナリとの出会い

はじめに、アイドルとは一体…?というところなんですが、辞書で引くと「偶像」「崇拝される人や物」「あこがれの的」と出てきました。へーなるほど?????ちょっと頭の片隅に置いておくといいかもしれません。ではわたしにとってのアイドル、アマミヤキミナリについておはなしします。

 

前回のログで書いたように、わたしはなかおまさき経由でCHaCK-UPと再び巡り会ってしまいました。運命かな?運命でした。わたしがちゃっくを観るまできっとまたどこかで巡り巡ってくるんだな!?と腹をくくって初演のサマトリを購入したのはこどちゃの翌年の秋頃。

CHaCK-UPのことはこの時点まででだいたい調べ尽くしてありましたので彼ら宇宙人の“正体”もすでに知っていました。だから、きっと、きっと、すきになっちゃうだろうなあ〜〜〜〜〜って思ってた人が1人いました。まったく予想通りで笑っちゃうんですけど、天宮王成です。わたしがアマミヤキミナリアマミヤキミナリってよく鳴き声をあげているその人です。出会ってしまったんですね〜。出会ってしまった。出会ってしまったんだよ。

 

そもそもCHaCK-UPとは、地球人を幸せにするためにシャトルに乗ってやってきた宇宙人アイドルグループなんですが、実はその宇宙人たちは地球の、日本の、芸能科の高校生が演じている姿だったのです!というのがこの初演で明らかにされます。アマミヤキミナリっていうのがその高校生の1人なんですね。ただの完全無欠のアイドルを夢見る高校生。そんなアマミヤキミナリにどうしてこんなにもわたしが惚れ込んでしまっているのかってところなんですけれど、言ってしまえばこの人は天才なんです。結局のところそうなんだとおもいます。この人の魅力は言葉にできないけれど“天才”という便利な言葉があるのでつい使っちゃう。だってほんとにそうなんだからしかたないじゃん!!!!!!って感じです。

 

でも実際は、そのアマミヤキミナリという男はパフォーマンスの才能が決定的に欠けていました。歌もダンスもへたくそ。まわりの人間からは「学院始まって以来の落ちこぼれ」なんてひそひそと言われてるらしいです。

ところがこの男、とっっっっってもポジティブでして、自分のことは「天才」でまわりはみーんな「凡人」だとおもっています。逆に凡人であるくせに「おれは天才だ!」だなんて騒ぎ立てて喧しい奴なのできっと学院内で物凄く目立っていただろうし煙たがられて居ただろうなあとおもいます。「才能ないくせに目立つなよ」って感じで。

わたしはこれだけでもうかっこいい!!!!!かっこいい!!!!!!!!ってなるので相当アマミヤキミナリに対して盲目的なんだと、自覚はしてます。一応。それでも、それでも、アマミヤキミナリはわたしの目にかっこよく映るのです。まわりの才能のある人たちよりも、ずーーーーーーっときらきらして、かっこよく見えるのです。どれだけフィルターを外そうとしたってだめでした。理由は分かりきってるんですけれどね。後述します。

 

この学院は、学年問わず、選抜メンバーに選ばれると芸能事務所との契約がほぼ約束されるという制度があるのですが、自称天才アマミヤキミナリくんはとうとうそれに選ばれることなく3年生になってしまいます。しかし最後のチャンスであるこの年、ついに選抜メンバーに選ばれたのです!やったー!同じく選抜メンバーに選ばれた土岐原穣、鳴上林檎、美波旅生、美野アカネ、火山武とアイドルグループを結成。のちにアマミヤキミナリによってCHaCK-UPと命名されます。
ちなみになかおまさきはヒヤマタケルを演じて、いません。劇中に登場する人物は全員“実在する人物”というていで扱うというのがドルステのおもしろいお約束。非公式用語でアナザーワールドといいます。ということで、アマミヤキミナリも実在する人物なんです。ヒヤマはなかおくんのお友達であり1個下の後輩であるのでなかおくんを慕ってくれているらしい。なにそれかわいいー!ヒヤマかわいいー!なかおくんもかわいいーーー!!!アマミヤキミナリーーーー!!!!!!

 

ここから色々ありました。アマミヤキミナリは目立ちたがり屋だからグループのリーダーを買って出るのですがそれが一部のメンバーの反感まで買ってしまいます。ああそうだ、ここで言われるんだ「才能ない奴が出しゃばるな」って。アマミヤキミナリはそれでも自分は天才だと言い続けました。まわりなんて気にしない!自分が目立てばそれでいい!そんなスタンスを貫き独りよがりだったアマミヤキミナリが色々、ほんとに色々あって、まわりの人間の声をよく聞いてよく見るようになるのと同時に、仲間を必要とするようになります。突然めっちゃ視野が広くなる。すごい。かっこいい。それでも自分は天才だと言い続けました。なんなんだ…かっこいい…かっこいい……。

 

つまりアマミヤキミナリにはどんな魅力があるの?というところに戻るわけですが、その前にまず、人間ってどうしたら自分に自信が持てるようになるのでしょうね????というところに触れておきたいです。

おそらくなんですけど、他人の評価じゃないかなっておもうわけですね。自分の能力がいくら長けていて自慢できるものだとおもっていても、他人と比べて自分はこのくらいだな〜って絶対やるんです。絶対。褒められると嬉しくなるし、人に認められてるんだって思えれば自然と自信がついてくるものなのかなって。人間というのはめんどくさいいきものなので、結局のところ第三者がいないと自分に自信が持てないんですよ、きっと。自信を失くしてしまうのも第三者がいるからなんですけど。きっとね。

じゃあアマミヤキミナリはどうなんだろう。アマミヤキミナリはどんなに陰で才能がないくせにだの目立つなだの言われても「おれは天才だ!」と思わなくなることはありませんでした。少しだけ見失いかけたことはあったけれど、結局最後まで自分の才能を疑うことをしませんでした。才能ないんだから目立つななんて、そんな風に言われたら誰だって萎縮するんじゃないかなあと思うんですけれどね。表現することが怖くなったり自分をさらけ出せなくなったり。けれどアマミヤキミナリはそうはならなかった。それはとてもすごいことなんですよ。わたしはできなかったもの。

 

実はわたし、ものづくり関連の学部にいまして、毎週毎週自分で制作した作品をアトリエに提出するっていう生活を送っていました。作ることは大好きです。たのしい。いや、たのしい、ではなく、たのしかった、です。少しずつそんな気持ちに変化していったのは、同じ学部の子たちは自信に満ち溢れた人ばかりでした〜という、書いてて悲しくなるような甘えた理由から。わたしはというと、他の子の作品と比べると見劣りするレベルの層にいたんですね。アトリエでみんなが作った作品を見せ合いっこをして刺激し合うって方針だったからね、どうしてもね、比べられるんですよ。才能の違いがはっきり視覚的にわかるように。今でこそ怖かったよ〜>< なんてテンションで言えますが、当時は相当やばかった。そのうち自分だけのたのしいを感じられなくなりました。自分に自信が持てなくなって、表現することがこわくて、まわりの目を気にするようになりました。まあ元々そういう気質の人間だったけれど、この時は拍車をかけてそうだったな〜って。ばかよねって。今思うとそんな感じ。

 

ちょうどその頃にアマミヤキミナリと出会ったのはやっぱり運命だったな?などと勝手に決めつけることにします。完全に参ってる状態のわたしの目に映るアマミヤキミナリはかっこよさの塊だったのです。凡人と言われようと、陰口を叩かれようと「おれは天才だ!」と堂々と人の前に立とうとしているアマミヤキミナリの姿は、ほんとにかっこよかった。ほんとうに、かっこよかったの。それは決してからいばりなんかではなく、純粋に自分の才能を信じきっているものであったから。初めて初演のアマミヤキミナリを見た時、涙が止まらなくてテレビの前で体操座りしてたね〜いい思い出。あーーー、あのかがやきを生で見たかったなあ…。なんて。

さっきも書いたように人間はまわりの評価を気にするいきものなので、そうして堂々としていられること、自分に自信を持ち続けることは、誰にでもできることではないよ。それはあなたの尊い才能だよって。歌やダンスの才能があるとかないとか、そんなところで、そんな土俵にいるようなアマミヤキミナリではないのです!と、ヒヤマもそう言ってたように。だからわたしはヒヤマのことがすっごくよくわかる。…とおもっている。「おれって才能ないのか?」とアマミヤキミナリが呟いた時に「まあぶっちゃけそうですね!」と即答するヒヤマタケル改めて思い返してもすごい。笑っちゃうけど。ヒヤマにとって、パフォーマンスの才能がないからこそと言ってはあれかもしれないけれど、そんなアマミヤキミナリだからこそきらきらと輝いて見えたのではないかなあと思います。誰よりもアマミヤキミナリは夢を見せてくれるアイドルなんです。わたしにとっての一番のアイドル。あなたのような人間になりたいっていうあこがれ。目指す場所はalways ON TOP! これ絶対アマミヤキミナリのことじゃんね。

 

これこそが、わたしがアマミヤキミナリに心底惚れ込んでしまっている一番の理由ときっかけでした。あくまできっかけだけ。ここからどんどんどんどんアマミヤキミナリのすごさに気付かされていきます。想像することのすごさとか、それをファンに届ける方法とか、世界観を作る能力だとか、数えだしたらキリがなくて、やっぱりアマミヤキミナリは天才なんだな〜〜〜〜って思いますね。ほんとにすごい人に出会ってしまったのです。

キャップは?と聞かれるとどう答えたらいいのか、キャップのことも伝えきれないほどにだいすきなんですけど!!!!!!これまで書いてきたように、ほんとうの意味でのわたしにとってのアイドルはアマミヤキミナリなのかな…?同じ人でもあり別人でもあるので難しいですけれど。

でもほんとに、言葉じゃ表せないくらいすっごい人なんですアマミヤキミナリは。だから天才だなんて簡単な表現じゃ伝わらないと思うけれど、便利な言葉だしほんとにそうなんだからしかたないじゃん!!!!!!!!

映像からのおたくがつらつらと失礼いたしました。現場に足を運べる日が来て欲しいなあ。

 

ということで、わたしはこの時はじめてアイドルという存在に出会いましたーというおはなしでした。これを書いておきたかったの。すっきりしました。

 

わあすごい、4386字にもなってしまった。

CHaCK-UPとの出会い

まず、わたしがどういう巡り合わせでCHaCK-UPと出会ったのかというと、入口は中尾‪暢樹‬でした。なかおまさき。毎年欠かさず視聴している戦隊シリーズにおいて40番目のレッドを務めた若手俳優でした。彼と彼の演技がだーいすきになって、今までどんな作品に出ていたのかとか知りたくなって遡っていったんですね。まあ結論から言いますと、彼ぜんぜん出演作なかったんです。ぜんぜんなかった。びっくりしました。ほんとにびっくりしました。というよりショックでした。だってめっちゃ演技が、上手いというか、序盤あたりはここまでできるのか〜と思う程度だったのですが、だんだんとわたしの好きな感じに演技をするようになりまして、だからきっと若手と言えども場数を踏んだ子なんだなあなどと思っていたから。

出演作が少ないことにショックだったというより、経験が浅い中あんな演技ができてしまうのか…しかもなんとわたしと同い年か…と、すきだ〜〜〜〜〜と思うのと同時にめちゃくちゃ落ち込んだ記憶があります。マジカヨって。

 

で、その貴重な過去作の中に『CHaCK-UP』があったんですね。CHaCK-UPとは舞台の題名であり、劇中に出てくるアイドルグループの名前でもあります。

そしてそれを知った時のこともよーく覚えています。「なかおまさきってCHaCK-UPだったの!!??????」ってツイートした覚えまであります。先に過去のわたしにマジレスしておくと、なかおまさきはCHaCK-UPではありませんでした。火星人と見せかけて火星人ではなかったんです。難しいな?????でもそういう意味わかんないところにハマっていくので安心してなかおくんの足跡を辿っていってほしいです。気がついた時にはあなたはアナザーワールドの住人になってるよ。

 

ということで、わたしはこの時点でCHaCK-UPの存在を知っていたのです。と言うよりも、実はもうすでに会ったことがあるのでした。だからほんとに、運命かな?????って思ったんですけれど、よくよく冷静になって考えてみてもやっぱり運命だったと思います。

なかおくんが出演するジュウオウジャーが放送開始される前の、ニンニンジャーの代ですね、その年の夏、わたしは『こどものおもちゃ』という舞台を観に行きました。通称こどちゃ。マンガが原作で、20年前にはアニメにもなっています。わたしはこどちゃがほんと〜〜〜〜うに大好きで、主演の倉田紗南の一般公募があった時、高校生だったわたしはたしか年齢制限内ということもあり、応募してやろうかとか思ってたりもしてました。紗南ちゃんはこどもの頃のわたしのあこがれでしたもの。なつかしい〜今だって大好きです。知らない人はとりあえずアニメを19話まで見てほしいと願う日々。おもしろいよ。

 

余談ついでの余談で、観劇当日ロビーでぼけっとしていたところ、ふと横を向いたら大地監督が隣に立ってまして。!!!??????となり、バタバタとあわててトイレに駆け込みました。び、び、びっくりしたなあ…。大地丙太郎さんといえばアニメこどちゃやギャグ日やおじゃる丸の監督をされている方で、とってもすごい方なんですけど(ほんとにほんとにすごいんですよこの方)、この舞台の監督もされるということで、もしかしたら一目会えるかな〜なんて思ったりもしてたのですが、すぐ横に大地丙太郎がいるなんて思わないよ!!!!思わなかった!!!!!びっくり!!!!!した!!!!!!!!!!!!!!!!

終演後、おずおずと「サイン頂いてもいいですか…」って声をかけまして、快くサインと、かわいいばびっとまで描いてくださいました。という夏の素敵な思い出ですよってはなし。うふふ。

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それでその舞台『こどものおもちゃ』にCHaCK-UPが出演していましたってところに戻りますね。そうなんです、出演していたんですね、この舞台に。

もちろんこどちゃの原作やアニメにはCHaCK-UPだなんていうアイドルは出てきませんからキャスト発表があった時はもう大混乱でした。こどちゃがSF…?って。だってCHaCK-UPはみんな宇宙人だよなんて言われたって、…???????って感じじゃないですか。こどちゃは芸能生活と学校生活をひたむきに頑張る女の子のおはなしなのに。だからぶっちゃけ心配の方が大きくて、舞台大丈夫なのだろうか、ちゃんとわたしの愛したこどちゃなんだろうか、って。いざ蓋を開けてみたらそんな心配なんて吹っ飛んじゃうくらい楽しくて、こどちゃたのしい〜!たのしい〜!ってあの空間に浸ってたから結果論的にCHaCK-UPがこどちゃの世界を壊すことはありませんでしたし、むしろ紗南ちゃんとの絡みがとっても面白くて、かわいくて、あっ結構好きかもこの宇宙人たちってすっかりそんな印象に変わっていました。ちょろい。ちちくりってなに〜???のやりとりを何この子かわいいって思いながら眺めていましたね!なつかしい!よくその火星人の顔を覚えておいてね、あなたがこれからだいすきになる人の顔によーーーーく似ているので。目に焼き付けて今の僕を〜

 

ところでこの時点のわたしはCHaCK-UPについてミリしらだったわけなので、てっきりふつうに活動している地下アイドルだと思っていました。この視点から…アナザーワールドの外からCHaCK-UPを見れていたことがあったって貴重な体験だったなあ。新規勢の密かな特権だと思います。

 

これがわたしとCHaCK-UPのはじめましてでした。後々後悔することになるのですが、この時に結構好きかもって思ったこの宇宙人たちのことをちゃんと調べておけばよかったなあと。そうしたらジュウオウジャーが放送されるまでの間のイベント行けたのでは…??????うっ、とってもつらい。いまだにE.T.Lvol.7への未練でいっぱいだ…マルに、会いたかった、なあ……。

というのも、日曜朝の特撮番組に出演する俳優さんたちはスケジュールがタイトであると共に、なによりも「ヒーローであること」を日常生活からなにからまで意識していかないといけないのです。なかおまさきはヒーローになるのと同時にCHaCK-UPでの活動を休止?しなければなりませんでした。休止って言い方はちっとも正しくはないのですが…そもそもまずなかおまさきはアイドルではないのだけれど、彼がCHaCK-UPと関係していることが大々的にされることはなかったのです。それどころかなかおまさきはSNS上でCHaCK-UPのことに触れることが1度たりともなかったのです。そんなことって、あるかよ……。

だからわたしは、CHaCK-UPのクルーであるキャップ、ドットさん、ヴィーくん、ジュジュくん、ポミィちゃんとこれから会える予定があるにも関わらずマルとミミタには会えないんですよ。でもきっとミミタには少なからずいつか会えるような気がするんですよ。しかしマルとはいつ会えるかも見当がつかないんですよーーーーーー

あ、でもCUF(同じくCHaCK-UPと関わりのある俳優のこと)とちょくちょく会ったりとかしてたみたいでそれを報告してくれるのはすっごく嬉しかった。すっっっごく。

 わたしはなんなんだろう。なにを求めているんだろう。きっと、わたしをCHaCK-UPと引き合わせてくれたなかおまさきの中で、CHaCK-UPという存在を消してほしくないな〜〜〜なんて、そんなことを。いやなかおくん自体はCHaCK-UPのことだいすきだろうけど、わたしはなかおくんではないので真意はわからないし、でもきっと、なかおくんのアカウントでCHaCK-UPのことを呟けないのは他の大人たちのせいだとおもうので。せいと言うのも語弊があるのかもしれませんが、いや何度も言うように真意はわからないけれど。ええと、なにを書きたいのか、もやもやな感じで終わってしまう…。芸能界ってめんどくせ〜!!!!!とにかくなかおくんにはすっっっごく感謝しているよ。だいすきだよ。というお気持ちです。

 

 

あれ、これおちがないですね。次の題材のための前座のようなものとしてなぶり書いたのでどう終わらせればよいのかわかりません!それなのに無駄に長いという。次のログはすごく真面目です。やっぱりわたしはついったの方が向いてるな〜!ブログはおちをつけないといけないもんな〜!

ブログ?

はじめまして。ブログというものを初めてやってみることにしました。

とは言うものの、あまり続ける気がないというか。実は書いておきたいな〜と常々思っていたことがあって、それをいざまとめてみたところとっっっても長い文章なりましたので、こりゃついったさんでツイートできないな…と思い。なのでおそらく、その書いておきたいことを投稿したらあとは放置かな〜???という感じです。とりあえず一時的なブログになると思います。もしかしたらゆるーく更新がある?かも?しれませんが。

ブログ初心者なのでなにをどうしていいのかよくわかっておらず、はじめたばかりで なにこれ!!!わけわかんねー!!!!!Twitterしたい!!!!!!!!となりながら書いているのですがこれであってます…? 顔文字とか使っていいのでしょうか?????わけわかんねーので締めます。よろしくおねがいします。